「春の祭典」の演奏

ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー/ロンドン交響楽団(1987)
CD(Nimbus NI 5087)

1.ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」
                (1910年版)          
2.   〃      /バレエ音楽「春の祭典」

  ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮
  ロンドン交響楽団(1)
   1987年2月9〜14日録音

 ロジェストヴェンスキーはロンドン交響楽団を指揮して「春の祭典」を録音しました。ロシアのオーケストラのような爆演にはならず、バランスの良い演奏になっています。第1部「春のきざし〜乙女たちの踊り」のゆったりとしたテンポに驚きます。「春のロンド」では打楽器を効果的に鳴らし、大音量になっていますが管楽器とのバランスは最高でしょう。第2部の「いけにえの賛美」は大迫力で素晴らしい演奏になっています。「祖先の呼び出し」ではティンパニの叩き方をゆったりと「ドンドンドーン」と叩いています。マータが同様の解釈でした。大変印象に残りました。
 「火の鳥」は1910年判の組曲で4管編成の5曲です。ブーレーズがこの版を使用していました。第4曲「ロンド」から第5曲「フィナーレ」の迫力は凄いです。1919年版に挿入された「子守歌」が入らないのが物足りないとはいえ、この1910年版の迫力は聞き物です。


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