「春の祭典」の演奏

ユーリ・テミルカーノフ/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1988)
CD(RCA BVCC-9377)

1.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
2.    〃   /バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
3.プロコフィエフ/交響組曲「キージェ中尉」Op60

  ユーリ・テミルカーノフ指揮
    ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1&2)
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団(3)
    1988年11月29〜12月2日録音(1)
    1989年10月2〜4日録音(2)
    1991年1月28〜30日録音(3)

 ロシアの巨匠テミルカーノフによるストラヴィンスキーとプロコフィエフの作品です。「春の祭典」はすっきりとした明るい雰囲気の演奏で重くは感じません。しかしながら第2部「いけにえの賛美」に入る前の和音の連続の直前に長い間をおくユニークな演奏は度肝を抜いてくれました。「いけにえの賛美」から「祖先の呼び出し」はどっしりとした遅めの演奏でした。ティンパニは強烈です。「火の鳥」は1919年版の組曲ですが、弦と管のバランスがよくこの曲の特徴的な響きを見事に出しています。プロコフィエフの「キージェ中尉」は物語のある曲ですが第2曲「ロマンス」など大変きれいです。こちらはサンクトペテルブルク・フィルの演奏であり管楽器の響きの違いがあります。


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