「春の祭典」の演奏

ロリン・マゼール/バイエルン放送交響楽団(1991)
CD-R(Sounds Supreme 2s-123)

1.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
2.ヒンデミット/交響曲「画家マチス」

  ロリン・マゼール指揮
   バイエルン放送交響楽団(1)
   ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2)
   録音 1991年12月ライヴ(1)
       1987年ライヴ(2)

 マゼールがバイエルンを指揮した「春の祭典」とミュンヘンの「画家マチス」です。
 マゼールお得意の「春の祭典」は序奏のファゴットからしびれそうです。管楽器の響きが素晴らしくE♭クラの絶叫がきれいです。「春のきざし」はごきげんなテンポです。ピッコロトランペットがよく響きます。打楽器の迫力、ホルン・ソロも素晴しい。「誘拐」は打楽器の迫力、ホルンの強奏が凄い。「春のロンド」は低弦の厚みと打楽器の迫力が聞きもの。ドラが壊れたかのような大音響です。やりますね。「賢者の行列」の大音量にも圧倒されます。「大地の踊り」の盛り上がりは大太鼓の凄い音、ドラ(タムタム)の炸裂そして金管の大活躍があります。第2部「いけにえの賛美」直前の和音は80年代の演奏より速いテンポです。「いけにえの賛美」は圧倒的な演奏が素晴らしい。管楽器、パーカッションの迫力は見事なものです。「祖先の呼び出し」はティンパニの叩き方が「ドドドン」」とゆったりとしています。「祖先の儀式」は速いテンポで抜群の響きです。ホルンの強奏は聞きもの。「いけにえの踊り」では打楽器の迫力、金管の抜群の演奏があります。ティンパニの張りのある響き、タムタムの響き、ホルンのグリッサンドが凄いのも驚きです。最後のピカドンは木管の上昇音の後に間をおいて「ピシャードン」とやってくれました。これが見事でした。喝采を浴びています。
 ヒンデミットはミュンヘン・フィルでホールが代わって響きの違いがわかります。この名曲は3つの楽章からなり第1楽章「天使の合奏」、第2楽章「埋葬」、第3楽章「聖アントニウスの誘惑」となっています。


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