ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

アルテュール・グリュミオー(1966)
CD(PHILIPS PHCP−9630)

1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
       (カデンツァ:クライスラー)
2.   〃   /ロマンス第1番ト長調Op40
3.   〃   /ロマンス第2番ヘ長調Op50

  アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)
  アルチェオ・ガリエラ指揮
   ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1)
  ベルナルト・ハイティンク指揮
   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(2&3)
     1966年7月3〜5日録音(1)
     1960年5月11〜14日録音(2&3)

 グリュミオーはベートーヴェンの協奏曲を3度録音しており、これが2度目でステレオ録音でした。
 ヴァイオリン協奏曲はグリュミオーが45歳の時の録音で一層ヴァイオリンの響きも輝きを増しておりロンドンのオーケストラの響きをバックに壮大な音楽を作り出しています。第1楽章の展開部においてはファゴットとの対話が大変きれいです。2つのカデンツァでは第3楽章のカデンツァでカットがありますが1957年の録音と同じです。
 2つのロマンスはハイティンクの指揮ですがこの録音はメンデルスゾーンとチャイコフスキーも同時に録音していました。2つのロマンスはこれぞグリュミオーのロマンスといえる名演です。中でも2番の冒頭のすすりなくようなヴァイオリンには感動します。


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