チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

前橋 汀子(1984)
CD(CBS/SONY 32DC298)

1.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                 ニ長調Op35
2.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                 ホ短調Op64

  前橋 汀子(ヴァイオリン)
  クリストフ・エッシェンバッハ指揮
    チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
    1984年9月3&4日録音(1)
    1984年8月30&31日録音(2)

 魂のヴァイオリニスト前橋汀子の絶品演奏によるチャイコフスキーとメンデルスゾーンです。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は名ピアニスト、エッシェンバッハのサポートを受けて奥深い響きとロマンあふれる演奏、そしてヴァイオリンの響きにこだわる前橋の演奏はボウイングひとつとっても他から抜きん出ています。第3楽章冒頭の気迫に満ちた演奏は師のシゲティを思わせるものがあります。
 メンデルスゾーンの協奏曲は冒頭のきれいなヴィブラートが感動的です。この協奏曲はあまりに多くの録音がありますが、胸を打つ演奏は多くはないでしょう。この演奏は聴きなれた名曲に魂をこめた名演です。


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