「海」の演奏(1)

ヴィクトル・デ・サバタ/聖チェチーリア音楽院管弦楽団(1948)
CD(TESTAMENT SBT1108)

ヴィクトール・デ・サバタ/ドビュッシー&レスピーギ
1.ドビュッシー/交響詩「海」
2.  〃   /バレエ音楽「遊戯」
3.  〃   /3つの夜想曲より「雲」「祭り」
4.レスピーギ/交響詩「ローマの噴水」

  ヴィクトル・デ・サバタ指揮
    聖チェチーリア音楽院管弦楽団
    1948年2月28&3月1日録音(1)
    1947年2月7日録音(2)
    1948年2月1&24日録音(3)
    1947年1月23&24日録音(4)

 イタリアの名指揮者サバタのドビュッシーとレスピーギの録音です。戦後のSP録音からの復刻です。復刻状態は大変よく、見事な演奏が聴かれます。
 「海」の表現力は素晴らしいもので、この時期アンゲルブレシュトやトスカニーニと並ぶ名演です。特に第2曲「波の戯れ」の勢いのある演奏には圧倒されます。なお、第3曲「風と海との対話」では後半に合いの手のパッセージが挿入されますが、ここでは珍しくホルンだけで吹かれていますのでさほど大きくは響きません。
 「遊戯」「夜想曲」からの2曲も素晴らしく、夜想曲では「祭り」が聞きものです。レスピーギの「ローマの噴水」も整然とした演奏は圧倒されます。弦楽器の演奏は絶品です。


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