「海」の演奏(1)

レオポルド・ストコフスキー/ロンドン交響楽団(1970)
CD(LONDON POCL−9883)

ストコフスキー/ドビュッシー&ラヴェル名演集
1.ドビュッシー/交響詩「海」
2.  〃   /牧神の午後への前奏曲
3.  〃   /「沈める寺」(ストコフスキー編)
4.ラヴェル/「ジャンヌの扇」〜ファンファーレ
5. 〃  /「ダフニスとクロエ」組曲第2番

  レオポルド・ストコフスキー指揮
    ロンドン交響楽団(1、2&5)
    ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(3)
    ヒルヴェルスム放送管弦楽団(4)
    1970年6月録音(1&5)
    1972年6月14日ライヴ録音(2)
    1965年9月録音(3)
    1970年8月録音(4)

 ロンドン・フェイズ4録音によるストコフスキーのフランス音楽です。ドビュッシーの「海」はなんと初録音でした。かなり味付けの濃い演奏で、若干のテンポの変化をみせたり、第3曲「風と海との対話」ではタムタムの強調など普段聞こえない音が聞こえてきて驚きます。ストコフスキーらしい演出です。後半、合いの手のパッセージの挿入があります。最後の7小節でテンポを落として感動的な終結になっています。
 牧神の午後はフルートのソロが美しい感動的な演奏です。「沈める寺」は前奏曲集第1巻の第10曲で、ストコフスキーの編曲です。
「ジャンヌの扇」は10人の作曲家によるバレエ音楽で、ラヴェルはファンファーレを1曲作曲していました。「ダフニスとクロエ」第2組曲はこの録音が初録音でした。パントマイムのフルートが聞き物です。


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