「海」の演奏(2)

レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1961)
CD(SONY Classical SICC-2194)

ドビュッシー/作品集
1.交響詩「海」
2.牧神の午後への前奏曲
3.バレエ音楽「遊戯」
4.夜想曲より
  (1)「雲」
  (2)「祭り」

 レナード・バーンスタイン指揮
  ニューヨーク・フィルハーモニック
  録音 1961年10月16日(1)
      1960年9月28日(2&4)
      1960年5月2日(3)
   ニューヨーク、マンハッタン・センター

 レナード・バーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルハーモニックによるドビュッシーの作品集です。
 交響詩「海」は第1曲「海の夜明けから真昼まで」は静かに始まります。弦と木管がきれいに始まります。ホルンとハープの響きもきれいです。盛りあがってきますとフルートがきれいに響きます。ホルンの響きと共に波のきらめきがまたきれいです。コーダの大波の表現は圧倒的な演奏です。第2曲「波の戯れ」は弦楽による波の表現が大変きれいです。コールアングレとオーボエの対話も素晴らしい響きです。後半の盛りあがりも素晴らしい響きです。第3曲「風と海との対話」では低弦の迫力が大変素晴らしいです。トランペットの響き、ホルンと弦楽の対話も迫力があります。中間部の木管もきれいです。やがて盛りあがります。後半に挿入されるパッセージは入りませんが、コーダの圧倒的な迫力はさすがに凄いです。
 「牧神の午後への前奏曲」は冒頭から美しいフルート、明るい響きのホルンが大変きれいな演奏です。中間部のハープや木管が響くところも素晴らしい演奏です。ホルンも良い響きです。バーンスタインの表現はひと味違う演奏に聞こえます。
 バレエ音楽「遊戯」は名曲です。木管と弦楽が良い響きで始まります。そしてパーカッションの響きもきれいです。木管と金管も素晴らしい響きです。中間部も見事な演奏です。後半もよい響きです。コーダは迫力があります。
 「夜想曲」は「雲」「祭り」の2曲が演奏されます。女声合唱の入る「シレーヌ」は演奏されていません。「雲」はきれいに始まります。木管と弦楽が良い響きです。時折聴かれるコールアングレが印象的です。「祭り」は弦楽の華麗な響きで始まって大きな響きになります。ホルンの響きも高らかに響いています。お祭りは楽しい曲です。勢いがあって見事な演奏です。


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