「海」の演奏(2)

シャルル・ミュンシュ/フランス国立放送管弦楽団(1966-2)
CD(Spectrum Sound CDSMBA134)

1.ブラームス/交響曲第2番ニ長調Op73
2.ドビュッシー/交響詩「海」

 シャルル・ミュンシュ指揮
  フランス国立放送管弦楽団
  録音 1965年11月16日ライヴ(1)
      1966年9月13日ライヴ(2)
     パリ、シャンゼリゼ劇場(1) 
     ブザンソン市民劇場(2)

 シャルル・ミュンシュがフランス国立放送管弦楽団を指揮したブラームスとドビュッシーの作品のライヴ録音です。
 ブラームスの交響曲第2番ニ長調は4つの楽章で構成されています。第1楽章はフランスの明るいホルンできれいに始まります。主部は勢いのある演奏です。ミュンシュの得意なブラームスですからその指揮ぶりは素晴らしいです。オーケストラの響きが素晴らしいです。第2楽章は弦の素晴らしい響きに始まります。やがてホルンと木管の美しい響きが聴かれます。後半もよい響きです。オーボエがきれいです。またミュンシュの気合を入れる声も聞こえます。第3楽章は木管のきれいな響きで始まります。トリオの勢いのある演奏は凄いです。第4楽章は勢いのある演奏です。ミュンシュの指揮に力が入るようです。どんどんオーケストラが迫力のある演奏になってきます。コーダは迫力のある演奏です。見事な演奏です。拍手大喝采です。

 ドビュッシーの交響詩「海」はまさに熱気あふれる演奏です。第1曲「海の夜明けから真昼まで」は素晴らしい響きに始まります。弦の響きも素晴らしいです。木管と金管も良い響きです。ホルンも良い響きです。中間部からはティンパニも良い響きです。コーダの押し寄せる波はティンパニが迫力のある演奏です。第2曲「波の戯れ」はハープが良い響きです。弦楽の波の表現が素晴らしい響きです。後半も管楽器などの波の表現が素晴らしい響きです。第3曲「風と波との対話」では冒頭の低弦の迫力とパーカッションの響きは素晴らしいです。トランペットがよく響いています。ホルンの吹く風と弦の表現する波との対話が素晴らしい響きです。ティンパニも良い響きです。後半になるとき、ミュンシュの気合の一声が入ります。後半に挿入されるパッセージはここでは挿入されていませんが、それからのテンポアップが凄いです。怒濤のコーダには感動しました。こちらも拍手大喝采です。(終わってから解説のアナウンスがあります。)


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