ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

シュロモ・ミンツ(1987)
CD(DGG POCG−9645/6)2枚組 

シュロモ・ミンツ/ヴァイオリン協奏曲集
1.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                ホ短調Op64
2.プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番
                 ニ長調Op19
3.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
     (カデンツァ:ヨアヒム)
4.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op47

  シュロモ・ミンツ(ヴァイオリン)
   クラウディオ・アバド指揮(1〜3)
   ジェイムズ・レヴァイン指揮(4)
     シカゴ交響楽団(1&2)
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(3&4)
    1980年2月録音(1)
    1983年2月&3月録音(2)
    1987年9月録音(3)
    1986年6月録音(4)
            
 ミンツ22歳から29歳の時の録音。アバドとのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲はゆったりとしたテンポの第1楽章が大変きれいです。プロコフィエフはオーケストラと一体化した名演奏です。
 ブラームスのヴァイオリン協奏曲はベルリン・フィルハーモニーでの演奏でした。響きはフィルハーモニー独特のもので雄大な音楽になっています。ソロが浮き上がっていてミンツのヴァイオリンがよく響きます。繊細な響き、力強い響きと十分に鳴らしきっています。カデンツァも好演。第2楽章の透明感ある響きが美しい。第3楽章はベルリン・フィルの響きとミンツのヴァイオリンの融合がきれいです。
 レヴァインと共演したシベリウスのヴァイオリン協奏曲はイエス・キリスト教会での録音です。張りのある響きは素晴らしく、フィルハーモニーでは出せない響きが
あります。ヴァイオリンの重音など聞き所はたっぷり味わうことができましょう。レンジの広い録音は迫力があります。


トップへ
戻る
前へ
次へ