ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

レオニード・コーガン(1968)
CD−R(Lucky Ball LB0008)
 
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
     (カデンツァ:ヨアヒム)

  レオニード・コーガン(ヴァイオリン)
  エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
   ソビエト国立交響楽団
    録音 1968年(ステレオ録音)
 
 レオニード・コーガンはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を何度か録音していますが、このスヴェトラーノフとの共演は最も完成度の高い演奏ではないでしょうか。派手さはありませんが、コーガンのヴァイオリンの芯の通った透明感のある音が心を揺すります。第1楽章のカデンツァはヨアヒム作ですが、LPで始めて聴いたときはショックを受けました。クライスラーのカデンツァしか聴いたことがなかった私には新鮮でした。第2楽章のオーケストラとの対話も感動します。第3楽章へつながるカデンツァは短いです。第3楽章のヴァイオリンは大変きれいです。この曲ではファゴットの活躍が目立ちますがこの楽章のソロも素晴らしいです。カデンツァの重音は見事です。さわやかな感動を受けました。


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