2000年以後の「春の祭典」

エサ=ペッカ・サロネン/スウェーデン放送交響楽団(2003)
CD-R(LIVE SUPREME LSU1109-2)

1.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op47
2.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」

  ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)(1)
  エサ=ペッカ・サロネン指揮
   スウェーデン放送交響楽団
  録音 2003年8月ライヴ
    
 サロネンがスウェーデン放送交響楽団を指揮したライヴ録音です。シベリウスのヴァイオリン協奏曲と「春の祭典」が収録されています。
シベリウスの協奏曲はクレーメルのヴァイオリン・ソロです。56歳円熟期の演奏はまさにパワフルで華麗なヴァイオリンです。第1楽章の感動的な演奏、カデンツァの素晴らしさ、第3楽章の鮮やかな演奏はクレーメルならではの魅力があります。  
 「春の祭典」は序奏の演奏からリズムをはっきりとさせ、楽器のバランスが素晴らしい。「春のきざし」は速いテンポですすみます。打楽器の迫力は満点です。ホルンも素晴しい。「誘拐」の迫力は圧倒的で、ホルンの強奏も凄い。「春のロンド」は打楽器の迫力、タムタムの重い響きが聞きもの。「賢者の行列」も凄いです。「大地の踊り」の盛り上がりは大太鼓の凄い音、そしてパーカッションの大活躍があります。その響きは他ではなかなか聞かれないものがあります。第2部「いけにえの賛美」直前の和音は速いテンポです。「いけにえの賛美」も速いテンポで圧倒的な演奏。管楽器、パーカッションの迫力は満点です。タムタムの響きが素晴らしい。「祖先の呼び出し」はティンパニが重々しいです。ここは聞き所です。「祖先の儀式」はパーカッションとホルンの強奏が圧巻。「いけにえの踊り」のタムタムの響き、パーカッションの大音響、管楽器も抜群の演奏です。終結の速いテンポは驚きです。最後のピカドンはゆっくり「ピシャードン」とやってくれて一瞬何が起きたのかと思うほどの技を見せてくれました。


トップへ
戻る
前へ
次へ