「海」の演奏(2)

ピエール・ブーレーズ/イギリス・ナショナル・ユース・オーケストラ(1971)
CD(BBC BBCM5007−2)
                    
1.エルガー/行進曲「威風堂々」第4番
2.ロッシーニ〜ブリテン/ソワレ・ミュージカルOp9
3.ドビュッシー/交響詩「海」
4.ホルスト/組曲「惑星」より「木星」
5.シベリウス/交響詩「波の娘」Op73
6.ガーシュイン/パリのアメリカ人

  レジナルド・ジェイクス指揮(1)
  ワルター・ジュスキント指揮(2)
  ピエール・ブーレーズ指揮(3)
  クリストファー・シーマン指揮(4)
  マーク・エルダー指揮(5)
  パウル・ダニエル指揮(6)
  イギリス・ナショナル・ユース・オーケストラ
   1948年4月21日録音(1)
   1959年8月22日録音(2)
   1971年8月23日録音(3)
   1977年8月20日録音(4)
   1989年8月6日録音(5)
   1996年8月10日録音(6)
  (2〜6はプロムスでのライヴ録音)

 このアルバムはイギリス・ナショナル・ユース・オーケストラの創立50周年を記念して制作されたアルバムです。イギリスの青少年オーケストラは名指揮者がかかわっており、このアルバムでもブーレースやジュスキント、マーク・エルダーの演奏があります。
 2〜6はロイヤル・アルバートホールのライヴでプロムスの演奏会です。ブーレーズの「海」は第1曲でトランペットの独走?があるものの、全体として大変よくまとまった演奏です。第3曲の後半に挿入されるパッセージは入りませんが最後にコルネットの三連音符が吹かれていました。聴衆の熱狂はプロムスらしいです。
 シーマンによる「木星」は若干の乱れはあるものの、迫力満点でした。エルダーのシベリウスは録音、演奏とも申し分ありません。フルートの響きがきれいです。最後のガーシュインはプロムスの観客が喜びそうな曲です。演奏は大変素晴らしいもので、中間部のトランペット・ソロは抜群の演奏です。聴衆の興奮はいうまでもありません。


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