
「春の祭典」の演奏
ピエール・ブーレーズ/クリーヴランド管弦楽団(1969) |
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LP(SONY SOCZ159〜161)
CD(SONY SRCR 9220)
ストラヴィンスキー/バレエ音楽集
1.バレエ音楽「春の祭典」
2.バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
ピエール・ブーレーズ指揮
クリーヴランド管弦楽団(1)
ニューヨーク・フィルハーモニック(2)
録音 1969年7月28日(1)
1971年5月11日(2)
ブーレーズの名盤です。2度目の春の祭典を録音するにあたってクリーヴランド管弦楽団を選んだのはさすがです。
序奏から「誘拐」までの迫力、「春のロンド」のティンパニ、タムタムの豪快な響きは素晴らしい。続く「競い合う部族の遊戯」から「賢者の行列」もド迫力。「大地の踊り」興奮させられます。第2部の「序奏」の音の厚みは素晴らしい。「若い娘たちの神秘夏な集い」ではホルンの響きがきれいです。「いけにえの賛美」ではメリハリをつけた表現、タムタムのきらめきがききもの。「祖先の呼び出しの」ティンパニの強打、「祖先の儀式」でのホルンの雄叫びも壮絶。「いけにえの踊り〜選ばれし乙女」の息をもつかせぬ緊張感は絶賛ものです。最後の一打は圧倒的です。
「ペトルーシュカ」は冒頭からフルートの鮮やかな演奏が素晴らしい。弦楽の厚みのある演奏と金管の響き、ニューヨークの響きもまた素晴らしい。この録音はもともと4チャンネルでしたので奥行き感があります。「謝肉祭の日」後半のフルート・ソロも絶品演奏。「ペトルーシュカの部屋」のピアノもきれいです。この演奏はバレエ・ステージが見えそうです。「ムーア人の部屋」のトランペット・ソロは滑らかで完璧です。続くファゴット、フルート、トランペットの掛け合いは見事です。「謝肉祭の市」は勢いのある前半が良い響きです。整然とした演奏と管楽器の巧みなこと、中間部のテューバとクラリネットの対話も絶品。この「ペトルーシュカ」も絶賛したいと思います。 |
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