「海」の演奏(1)

永井 幸枝&ダグ・アシャツ(ピアノ)(1991)
CD(BIS BIS−CD−526)

永井幸枝&ダグ・アシャツ/ドビュッシー名演集
1.ドビュッシー/3つの夜想曲(ラヴェル編)
2.  〃   /小組曲(1889)
3.  〃   /リンダラハ(1901)
4.  〃   /交響詩「海」(カプレ編)

  永井 幸枝(ピアノ)
  ダグ・アシャツ(ピアノ)
  1991年7月5&9日録音

 永井幸枝とダグ・アシャツのアルバムです。現在も活躍中の二人のドビュッシーは録音がきれいで、息もぴったりです。ドビュッシーは2台のピアノのための作品や連弾の作品を書いていました。
 小組曲は連弾、リンダラハは2台のピアノのための作品。おなじみの「3つの夜想曲」はラヴェルが2台のピアノのために編曲したものです。録音は少ないでしょう。ピアノからきれいな夜想曲が流れてきます。祭りやシレーヌをピアノで聞くのも楽しいです。
 「海」はアンドレ・カプレの編曲によるものですが、ドビュッシーによる連弾の楽譜もあるようです。聞き慣れた「海」をピアノで聞く楽しみはオーケストラを頭に思い浮かべながら楽器の音をイメージするこでしょうか。ホルンやオーボエのメロディが浮かびます。第3曲「風と海との対話」は大変よく響いています。これはもう十分完成された作品です。なお、この編曲では後半の合いの手のパッセージはあとの2つだけ挿入されていました。


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