「海」の演奏(1)

サー・ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団(1991)
CD(DECCA 436 468-2)
               
ゲオルグ・ショルティ/ドビュッシー名演集
1.ドビュッシー/3つの夜想曲
2.   〃  /交響詩「海」
3.   〃  /牧神の午後への前奏曲

  サー・ゲオルグ・ショルティ指揮
   シカゴ交響楽団
   シカゴ交響楽団合唱団女声コーラス(1)
  録音 1990年1月18〜30日ライヴ(1)
      1991年10月11&12日ライヴ(2)
      1990年10月11〜18日ライヴ(3)

 ショルティはシカゴ交響楽団とドビュッシーの「海」と「牧神の午後への前奏曲」を1976年に録音していました。このアルバムは晩年に演奏したライヴ録音をまとめたものです。夜想曲は初録音でした。
 「3つの夜想曲」は第1曲「雲」、第2曲「祭り」の雰囲気豊かな演奏、第3曲「海の精」における女声コーラスと管弦楽の融合、ホルンの響きが素晴らしい。
 「海」は第1曲「海の夜明けから真昼まで」は冒頭の低弦によるうねりが素晴らしい。ホルンとハープの響きも聞き所でしょう。波のきらめきがまたきれいです。コーダの大波の表現は圧倒的です。第2曲「波の戯れ」は波の表現が大変きれいです。コールアングレとオーボエの対話も素晴らしい響きです。第3曲「風と海との対話」では低弦の迫力が大変素晴らしい。風を表現する低弦がまた凄いです。トランペットの響き、ホルンと弦楽の対話もきれいです。後半に挿入される合いの手のパッセージはホルンとトランペットで高らかに演奏されています。またコーダの圧倒的な迫力はさすがに凄いです。
 「牧神の午後への前奏曲」は冒頭のフルートとホルンの対話が聞き所です。さすがにシカゴの管楽器は素晴らしい響きを出してくれます。 


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