惑星の演奏

エフゲニー・スヴェトラーノフ/フィルハーモニア管弦楽団(1991)
CD(COLLINS 13482)

1.ホルスト/組曲「惑星」Op32
2.リムスキー・コルサコフ/歌劇「ムラダ」組曲
  エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
    フィルハーモニア管弦楽団
    ザ・シクスティーン女声合唱団(1)
    1991年11月録音

 スヴェトラーノフとしては珍しいイギリスの音楽、ホルストの「惑星」です。スウェーデン放送でも演奏しておりレパートリーになっているようです。フィルハーモニア管弦楽団としてはお家芸であり、この録音でも何の苦労もないでしょう。荒々しい「火星」、穏やかで神秘的な「金星」、楽しいスケルツォの「水星」、そして「木星」と見事な演奏を聴かせています。第3主題のホルンから第4主題「ジュピターのテーマ」は聞き所です。アダージョの「土星」は盛り上げ方が見事、鐘の音が大きく響きます。「天王星」は程良いテンポで管楽器の腕の見せ所、「海王星」は楽器のバランスが大変よく、ハープ、チェレスタがきれいです。透明感のある女声合唱をバックにしたクラリネットの主題が印象的です。
 カップリングが「ムラダ」組曲というのが面白いです。華やかな管弦楽曲として収録したのでしょう。演奏は抜群です。 


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