2000年以後の「春の祭典」

インゴ・メツマッハー/ベルリン・ドイツ交響楽団(2008)
CD-R(Harvest Classics HC06185)

1.アイヴズ/管弦楽曲集第2番
2.ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調
3.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」

  エレーヌ・グリモー(ピアノ)(2)
  インゴ・メツマッハー指揮
    ベルリン・ドイツ交響楽団
  録音 2008年3月2日ライヴ
     ベルリン/フィルハーモニーホール

 アイヴズの管弦楽曲集第2番は第1曲「われらの祖先への悲歌」、第2曲「ロックストルーンの丘」、第3曲「ハノーヴァー広場北停車場から」の3曲からなる組曲です。
 ラヴェルのピアノ協奏曲を弾くエレーヌ・グリモーはフランスの女流ですがラヴェルのピアノ協奏曲以外のフランスのピアノ作品は興味がないという異色のピアニスト、この演奏はさすがに素晴らしい。
 ストラヴィンスキーの「春の祭典」は序奏の演奏が明解で、木管楽器が大変良い響きです。「春のきざし」は打楽器の迫力、ホルンのソロが聞き所。「誘拐」の迫力は素晴らしくホルンの強奏も素晴しい。「春のロンド」は打楽器の大迫力に興奮します。「賢者の行列」も圧巻。「大地の踊り」の盛り上がりは大太鼓等パーカッションの大活躍があります。第2部「いけにえの賛美」直前の和音からテンポは速く、「いけにえの賛美」のスピード感は凄いです。タムタムをこする音は鮮やか、その圧倒的な演奏は素晴らしい。「祖先の呼び出し」はティンパニの叩き方が速く気迫に満ちています。「祖先の儀式」ではホルンの強奏が素晴しい響きです。「いけにえの踊り」は手に汗を握る見事な演奏でした。最後は一打です。


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