2000年以後の「春の祭典」

ロリン・マゼール/ニュ−ヨーク・フィルハーモニック(2008)
CD-R(DIRIGENT DIR-0274)

1.バーバー/序曲「悪口学校」Op5
2.ガーシュイン/ピアノ協奏曲ヘ長調
3.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」

  ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)(2)
  ロリン・マゼール指揮
   ニュ−ヨーク・フィルハーモニック
  録音 2008年7月25日ライヴ

 マゼールがニューヨーク・フィルを率いてアメリカ国内を演奏旅行したときのライヴです。前半がアメリカの音楽です。
 バーバーの「悪口学校」は喜劇のための音楽です。ガーシュインのピアノ協奏曲はいまやポピュラーな曲になってきました。ピアノを弾くジャン=イヴ・ティボーデはフランス生まれですがアメリカで活動しています。演奏は素晴らしいのひとこと。 
  ストラヴィンスキーの「春の祭典」は序奏の演奏からして整然としたものです。楽器のバランスがきまっています。「春のきざし」はご機嫌なテンポです。打楽器の迫力は満点です。ホルンも素晴しい。「誘拐」の迫力は素晴らしくホルンの強奏が凄い。「春のロンド」はゆったりと打楽器の迫力が聞きもの。「大地の踊り」の盛り上がりは大太鼓の凄い音、そしてパーカッションの大活躍があります。第2部「いけにえの賛美」直前の和音は以前より速いテンポです。「いけにえの賛美」は圧倒的な演奏が素晴らしい。管楽器、パーカッションの迫力は満点です。「祖先の呼び出し」はティンパニの叩き方がゆったりとしています。「祖先の儀式」は速いテンポで抜群の響きです。ホルンの強奏は圧巻。「いけにえの踊り」の見事な演奏と迫力、見事なバランス、パーカッションのうまさと抜群の演奏です。ホルンのグリッサンドが凄いのも驚きです。
最後のピカドンが見事でした。


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