2000年以後の「春の祭典」

ミシェル・タバシュニク/ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団(2009)
CD(BPR BPR004)

1.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
2.     〃    /交響詩「うぐいすの歌」

  ミシェル・タバシュニク指揮
   ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団
   録音 2009年2月26日ライヴ(1)
       2010年6月、7月4&6日
       及び2011年12月(2)

  スイスの指揮者ミシェル・タバシュニクがベルギーのブリュッセル・フィルハーモニーを指揮したストラヴィンスキーです。
  「春の祭典」は序奏から良い響きが流れます。「春のきざし」の勢いのある演奏、緊張感、パーカッションの響きも凄いです。ホルン・ソロがまた素晴らしい響きです。「誘拐」の迫力ある演奏そしてホルンの響きも素晴らしくトランペットの鮮やかなタンギングがまた凄いです。「春のロンド」では管楽器の響きとパーカッションの迫力が聴きもの。「敵対する町の遊び」は金管の厚みのある響きとティンパニの強打が凄い。「賢者の行列」ではチューバの響きが見事です。「大地の踊り」はタムタムの響きと大太鼓の圧倒的な演奏が凄い迫力になっています。
  第2部の序奏は緊張感のある演奏、「乙女の神秘的な踊り」で聞かれるホルンはしばしの癒しを感じます。そして「いけにえの賛美」の前の和音から緊張感があり「いけにえの賛美」の演奏は管楽器とパーカッションの見事なアンサンブルに圧倒されます。「祖先の呼び出し」はパーカッションのクレッシェンドが大迫力、「祖先の儀式」でのホルンの強奏は大変素晴らしい響き、「いけにえの踊り」の圧倒的な響きは驚きで、パーカッションが特に素晴らしい。最後は1つの和音で締めています。
  交響詩「うぐいすの歌」は歌劇「夜うぐいす」から第2幕をもとに1917年に作曲された作品です。中国風のメロディが入ります。演奏は実に素晴らしいものです。


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