ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ハイメ・ラレード(1991)
CD(CARLTON 30367 00242)

1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
        (カデンツァ:ラレード)
2.   〃   /ロマンス第1番ト長調Op40
3.   〃   /ロマンス第2番ヘ長調Op50

  ハイメ・ラレード(ヴァイオリン&指揮)   
  スコトッランド室内管弦楽団
  1991年6月15&16日録音

 ハイメ・ラレードはボリビア出身、1959年にエリザベート国際コンクールで最年少優勝を果たしています。
 このアルバムはスコットランド室内管弦楽を指揮してソロを弾いています。透明感のあるヴァイオリンはしっとりとした響きがあり味わい深いものがあります。久々にヴァイオリンらしい音を聞くような感があります。ラレードが理想とするテンポで弾いています。またこの演奏では第1楽章のカデンツァを自作しており大変雄大で、オーケストラを交える素晴らしいものです。クライスラーにもヨアヒムにも聞かれない斬新なカデンツァです。なお、第2楽章から第3楽章へつなぐカデンツァと第3楽章のカデンツァはクライスラーと同じです。
 2つのロマンスはどちらも大変美しい演奏ですが、2番の表情豊かな演奏は素晴らしい。


トップへ
戻る
前へ
次へ