ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

クリスチャン・テツラフ(1992)(原典版)
CD(Sony Music CD71008)

1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
   (原典版)(カデンツァ:ベートーヴェン)
2.ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第2番
                  変ロ長調Op19

  クリスチャン・テツラフ(ヴァイオリン)(1)
  エリザベート・レオンスカヤ(ピアノ)(2)
   ミヒャエル・ギーレン指揮
    バーデンバーデン南西ドイツ放送交響楽団
      1992年録音

 ここでテツラフの演奏したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は原典版による演奏です。第1楽章を聴いているといつもと違うフレーズが聞こえてきます。三連符が4つになっていたり音階になっていたり大きな違いはないものの、「あれ、なんか違うな」と気づくところがいくつも出てきます。展開部ではオクターブの違うところがあります。カデンツァはベートーヴェンのピアノ版からのアレンジです。テツラフは2005年に通常の版でも録音しています。珍しい初稿原典版の演奏はこれから増えるかもしれません。これは注目していただきたい演奏です。
 レオンスカヤのベートーヴェンは繊細なタッチの演奏です。ギーレンのサポートも素晴らしく、こちらも名演です。 


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