ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ヴィクトリア・ムローヴァ(1992)
CD(PHILIPS PHCP-10503)

 ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
        (カデンツァ:ヨアヒム)    

  ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン)
  クラウディオ・アバド指揮
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   録音 1992年1月
    東京・サントリーホール・ライヴ

 この演奏はアバドがベルリン・フィルの音楽監督になって初めての来日でした。ムローヴァをソリストに同行していました。
 サントリーホールのホール一杯に響くムローヴァのヴァイオリンは透明感がり美しい響きは聴衆を魅了したことでしょう。特に第1楽章の展開部で響くソロは天井まで届くほどの美音です。つやのあるヴァイオリンは素晴らしく、これは名演奏名録音といえましょう。ヨアヒムのカデンツァはバッハの無伴奏ヴァイオリン曲を弾くかのような素晴らしい演奏です。第2楽章のオーボエの美しさ、ヴァイオリン・ソロがすすり泣くような演奏も絶品です。またホルンのザイフェルトが素晴らしい響きです。第3楽章の演奏も素晴らしく、オーケストラの響きにソロ・ヴァイオリンが消されることもなく大変な名演です。


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