「海」の演奏(2)

クリスティアン・ティーレマン/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2002)
CD-R(LIVE SUPREME LSU1053-2)

1.ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
2.ショーソン/愛と海の詩
3.ラヴェル/歌曲集「シェエラザード」
4.ドビュッシー/交響詩「海」
  イヴォンヌ・ナエフ(コントラルト)(2&3)
  クリスティアン・ティーレマン指揮
   ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音 2002年3月13日ライヴ
    
 ティーレマンがミュンヘン・フィルを指揮してフランス音楽を演奏したライヴ録音です。牧神はフルートとホルン、ハープに始まる冒頭の響きが素晴らしく、ドビュッシーの良い響きを引き出しています。なお2分過ぎに音飛びのようなノイズがあります。
 ショーソンの「愛と海の詩」はショーソンの代表的な声楽作品です。イヴォンヌ・ナエフの歌唱はオーケストラと対等に響きます。この名作はオーケストラが海の表現をしながらロマンスを歌う名曲です。感動的な演奏です。ラヴェルの「シェエラザード」は3曲の歌曲集です。
 ドビュシーの「海」は管楽器の活躍が目立つ演奏です。第1曲「海の夜明けから真昼まで」は音の厚みが素晴らしくコーダは打楽器のパワー炸裂です。第2曲「波の戯れ」は管楽器の美しい響きが聞き物。グロッケンもよく響きます。第3曲「風と海との対話」では冒頭の響きが見事です。ホルンと弦楽の対話もきれいです。後半の合いの手パッセージは挿入されませんが圧倒的な演奏です。


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