ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ワディム・レーピン(2003)
CDーR(LIVE SUPREME LSU1075−2)

ハーディング/ブラームス・ライヴ
.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
    (カデンツァ:ハイフェッツ)
  23:03/9:02/7:58(計40分03秒)
2.ブラームス/交響曲第2番ニ長調Op73

  ワディム・レーピン(ヴァイオリン)(1)
  ダニエル・ハーディング指揮
   ドイツ・カンマーフィルハーモニー
  2003年5月3日ライヴ録音

 ダニエル・ハーディングのコンサート・ライヴです。ヴァイオリン協奏曲はレーピンとの共演でした。40分かけて堂々とした演奏になっています。1971年生まれのレーピンは31歳になっていました。力強い演奏でブラームスの協奏曲に対する思いは伝わってきます。テンポはオイストラフのスタジオ録音と同じくらいですが、カデンツァはハイフェッツのものを弾いていました。2008年のスタジオ録音でも同じハイフェッツのカデンツァを弾いています。
 第2楽章の管楽器との対話は実に繊細で美しい響きを出しています。管楽器もきれいです。第3楽章は小細工のない正統派の演奏でオーケストラと一体化した響きを作り出しています。
 ハーディングはすでにスタジオ録音でブラームスの3番と4番を披露しており、この交響曲第2番はドイツ伝統のブラームスの響きを出した見事な演奏です。管楽器の聴かせどころではたっぷり楽しませてくれます。のどかな第2楽章のホルンもきれいです。フィナーレの盛り上げ方も抜群です。


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