チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

アンネ=ゾフィー・ムター(2003)
CD(DGG 00289 474 5152)

1.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
  ニ長調Op35  
2.コルンゴルト/ヴァイオリン協奏曲
  ニ長調Op35
 アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
  アンドレ・プレヴィン指揮
   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
   ロンドン交響楽団(2)
   録音 2003年9月ライヴ(1)
       2003年10月(2)

 ムターは1988年晩年のカラヤンとチャイコフスキーの協奏曲を録音していました。そのときもウィーン・フィルとの共演でした。この録音は15年後にウィーン・フィルと共演したものです。指揮は当時夫君だったプレヴィンです。その演奏はもはや大人のパワーあふれる演奏となっており、つやのある音、スリリングなほどのスピード感、この凄さは驚きです。神がかりといっても良いほどの音楽性と表現力に満ちた演奏です。カデンツァも素晴らしいの一言。
 コルンゴルトの協奏曲も同じニ長調で作品番号も同じ35です。1945年に完成した作品でハイフェッツによって1947年に初演されています。かなりの難曲ですがロマンティックな響きがたまりません。近代の作品の中でも名曲といえるでしょう。ムターのヴァイオリンがこの曲に輝きを与えています。


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