ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

アーロン・ロサンド(1998)
CD(VOX VXP−7902)

アーロン・ロサンド/ヴァイオリン協奏曲集
1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
     (カデンツァ:ハイフェッツ)
2.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
     (カデンツァ:ヨアヒム)

  アーロン・ロサンド(ヴァイオリン)
  デリック井上指揮
   モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
    録音 1998年5月

 アーロン・ロサンドは1927年生まれのアメリカのヴァイオリニストです。この2つの協奏曲を録音した時は71歳でした。 
 ベートーヴェンの協奏曲は年齢を全く感じさせない力強く素晴らしい演奏です。カデンツァはハイフェッツのものを弾いています。第3楽章直前のカデンツァも見事です。第3楽章のカデンツァもハイフェッツの高音まで使う物です。大変見事な演奏です。
 ブラームスの協奏曲は速いテンポの第1楽章は力強く、きれいな響きの演奏です。ボウイングの巧みな演奏は衰えを全くみせない素晴らしい演奏です。カデンツァのつやのある響きは絶品。第2、第3楽章も素晴らしく、巨匠の記念碑的な録音でしょう。


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