ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ヴィクトリア・ムローヴァ(2002)
CD(PHILIPS 473 873-2)

1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
        (カデンツァ:ダントーネ)  
2.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                  ホ短調Op64

  ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン)
  ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
   オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック
   録音 2002年6月5〜7日

 ムローヴァのベートーヴェンは古楽器オーケストラをバックに力みのない美しいヴァイオリンがなんともいえません。カデンツァはオッタヴィオ・ダントーネの作で珍しいですが、大変よくできたカデンツァです。第2楽章の終結にも短いカデンツァが入ります。第2、第3楽章の演奏も素晴らしくオーケストラの独特の響きがまた魅力でしょう。第3楽章の提示部最後にも短いカデンツァが入ります。最後のカデンツァもダントーネの作です。大変素晴らしい演奏です。
 メンデルスゾーンの協奏曲は1990年にマリナーとの録音がありましたので、12年ぶりの録音です。新しい録音はガーディナーのサポートで一層ロマンティックな演奏になっています。ボウイングに力がなく、楽器を十分に鳴らした演奏もまたいいものです。第2楽章にオリジナルのメロディが入ります。


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