ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ローラント・グロイター(2002)
CD-R(Sounds Supreme 2S-080)

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
   (カデンツァ:ベートーヴェン/グロイター)

  ローラント・グロイター(ヴァイオリン)
  クリストフ・エッシェンバッハ指揮
   北ドイツ放送交響楽団
    録音 2002年6月10日ライヴ

 ローラント・グロイターは北ドイツ放送交響楽団のコンサートマスターを1982年からつとめていました。この録音はエッシェンバッハの指揮で演奏されたものです。
 ベートーベンのヴァイオリン協奏曲は数多くの録音がありますが、このグロイターの演奏は響きの良さ、緊張感のあるオーケストラともに素晴らしいものです。録音が良いので冒頭のティンパニからはっとさせられました。第1楽章展開部のオーケストラも素晴らしい。ヴァイオリンも流麗です。カデンツァはベートーベンのピアノ版そのもので、ピアノとティンパニが演奏する中でヴァイオリンが演奏するもので、トリオになっています。このカデンツァは面白いです。カデンツァの最初からピアノが出てきてびっくりします。
 第2楽章はラルゲット、ヴァイオリンが入るまえのホルンが大変きれいな響きです。ヴァイオリン・ソロは抒情的に美しい響きで演奏しています。弦楽のピツィカートに乗ったソロが見事です。第3楽章直前のカデンツァもききものです。
 第3楽章は軽いポルタメントを使いながら力強く主題を演奏しています。最初のカデンツァはヴァイオリンですがベートーベンのものです。2番目のカデンツァではピアノが入ります。最後にティンパニが加わっています。この演奏は大変緊張感があります。聴いて興奮すること間違いないでしょう。


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