ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

フランク・ペーター・ツィンマーマン(2002)
CD-R(Sounds Supreme 2S-145)
 
1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
      (カデンツァ:ツィンマーマン)  
2.   〃   /交響曲第8番ヘ長調Op93 

 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)(1)
 クリストフ・エッシェンバッハ指揮
   北ドイツ放送交響楽団
   録音 2002年7月14日
      フレンスブルク・ライヴ

 エッシェンバッハは1998年から2004年まで北ドイツ放送の首席指揮者をつとめました。このアルバムはドイツ北部のフレンスブルクで演奏したライヴ録音です。
 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はツィンマーマンのヴァイオリン・ソロです。ツィンマーマンは87年のスタジオ録音ではクライスラーのカデンツァ、92年と96年の来日ではレオポルド・アウアーのカデンツァを弾いていました。この2002年のライヴでは自作のカデンツァを弾いています。その演奏は37歳になって円熟を感じさせる素晴らしいヴァイオリンです。なお、第2楽章結尾と第3楽章のカデンツァはクライスラーのカデンツァを弾いています。第1楽章のカデンツァはクライスラーと同様の導入部ですがどんどん聞きなれないカデンツァになってきます。素晴らしいカデンツァです。
 エッシェンバッハの交響曲第8番は勢いのある演奏でリズムをはっきりさせる演奏です。スケルツァンドのメトロノームを思わせるリズムがきれいです。メヌエットではトリオのホルン二重奏が素晴らしい響きです。


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