メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ジャニーヌ・ヤンセン(2006)
CD(DECCA UCCD−1178)

ジャニーヌ・ヤンセン/ヴァイオリン協奏曲集
1.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                  ホ短調Op64
2.ブルッフ/ヴィオラと管弦楽のための
          ロマンツェ ヘ長調Op85
3.  〃 /ヴァイオリン協奏曲第1番
                  ト短調Op26
 ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン&ヴィオラ)
   リッカルド・シャイー指揮
    ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
     2006年9月5〜9日ライヴ録音
       
 オランダ出身のヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセンハ1978年生まれ、14歳でデビューしています。
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は2005年にゲヴァントハウスのカペルマイスターに就任したばかりのシャイーとの共演です。ヤンセンはこの名曲をあたかも新しい曲のように弾いています。面白いのは第1楽章の終わり方でフェルマータがティンパニの一打で終わっていて、一息入れてからファゴットの長音が入ります。本来は切れ目なしですので驚きました。ヴァイオリン・ソロは大変魅力的です。
 ブルッフのロマンツェをヴァイオリンからヴィオラに持ち替えて演奏しています。両方の楽器を弾き分ける演奏家には、かつてのオイストラフやズーカーマンが知られていますが、ヤンセンのヴィオラはしっとりとした美しい音色でたまりません。
 ヴァイオリン協奏曲第1番はこれも名演の多い曲です。冒頭のソロでは強弱をつけて歌っています。主部はヴァイオリン協奏曲の醍醐味をたっぷりと味わうことができる演奏で、オーケストラと一緒に作り出す響きが素晴らしい。


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