ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

クリスチャン・テツラフ(2005)
CD(ARTE NOVA 82876 76994 2)

1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
      (カデンツァ:ベートーヴェン)
2.  〃  /ロマンス第1番ト長調Op40
3.  〃  /ロマンス第2番ヘ長調Op50

  クリスチャン・テツラフ(ヴァイオリン)
  デイヴィッド・ジンマン指揮
   チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
   録音 2005年5月30&31日

 テツラフ2度目のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は聞き慣れた通常版による演奏です。オーケストラはトーンハレですが、メンバー表を見るとトランペットとホルンはナチュラル・トランペットとナチュラルホルンになっています。テツラフの演奏は伸びやかで堂々ととしており、ベートーヴェンの響きを十分に研究したかのようです。第3楽章のレガートでの冒頭が印象的です。オーケストラの重厚な響きは素晴らしいものがあります。この楽章ではカデンツァが2カ所に入っています。ここが聞き所でしょう。
 2つのロマンスは表現力豊かであり美しい演奏ですが、オーケストラの古楽器奏法は若干流麗さに物足りなさを感じられるかもしれません。 


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