2000年以後の「春の祭典」

テオドール・クルレンツィス/ムジカ・エテルナ(2013)
CD(SONY CLASSICAL SICC 30239)

ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」

 テオドール・クルレンツィス指揮
  ムジカ・エテルナ
  録音 2013年10月7〜9日

 テオドール・クルレンツィス(1972〜)はギリシャ出身の指揮者で、ムジカ・エテルナは彼が創設したオーケストラです。
 「春の祭典」は冒頭のファゴットの演奏から何か違うものを感じます。管楽器が加わりE♭クラリネットが響くといよいよ厚みを増してきます。ピッコロトランペットもよい響きです。「春のきざし」は速めのテンポで進みます。迫力ある打楽器も素晴らしい響きです。ホルン・ソロも良い響きです。「誘拐」のパーカッションの響きやホルンの強奏もまた素晴らしいです。「春のロンド」では重低音、そしてタムタムと大太鼓の迫力がまた凄いです。金管の絶叫も迫力があります。「敵対する町の遊び」の演奏も迫力があり、緊張感も感じられます。「賢者の行列」も素晴らしい響き、「大地の踊り」はそのスピード感と大太鼓の迫力には圧倒されます。弦楽の演奏も凄いです。 
 第2部の序奏は緊張感があります。「乙女の神秘的な踊り」ではアルトフルートがよく響きます。ホルンもまたきれいな響きです。「いけにえの賛美」の前の和音から厚みがあり「いけにえの賛美」の緊張感もまた凄いですし、管楽器とパーカッションの大迫力に圧倒されます。「祖先の呼び出し」はバスドラムのクレッシェンドが凄い迫力です。「祖先の儀式」でのホルンの強奏はパーカッション共々迫力満点です。バストランペットもよく響きます。「いけにえの踊り」はパーカッションの圧倒的な演奏、後半の緊張感と迫力は素晴らしい。また最後の一打も見事な演奏でした。
これはまた大変素晴らしい名演奏です。


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