2000年以後の「春の祭典」

アンドレア・バッティストーニ/東京フィルハーモニー交響楽団(2017)
CD(DENON COCO-85378)

1.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
2.バーンスタイン/「ウェストサイド物語」より
            シンフォニック・ダンス

  アンドレア・バッティストーニ指揮
  東京フィルハーモニー交響楽団
   録音 2017年5月19日ライヴ(1)
     東京オペラシティ・コンサートホール
      2014年1月31日ライヴ(2)
     東京サントリーホール

  イタリアの指揮者アンドレア・バッティストーニが東京フィルハーモニーを指揮したアルバムです。
  ストラヴィンスキーの「春の祭典」は冒頭のファゴットの響きがきれいです。続く木管楽器も良い響きを出しています。「春のきざし」の厚みのある響き、パーカッションの大音響も聴きものです。ホルン・ソロのソロはきれいです。「誘拐」のパーカッションやホルンの強奏は大変素晴らしい響きです。「春のロンド」ではタムタムと大太鼓の迫力がまた素晴らしい。「敵対する町の遊び」の演奏も迫力があり良い響きです。「賢者の行列」も迫力があります。「大地の踊り」はそのスピード感と迫力に圧倒されそうです。第2部の序奏は良い響きを出しています。「乙女の神秘的な踊り」で聞かれるホルンは実にきれいな響きです。「いけにえの賛美」の前の和音から厚みがあり「いけにえの賛美」の緊張感もまた凄いですし、管楽器とパーカッションの迫力は凄いです。「祖先の呼び出し」はティンパニが「ドンドンド」とゆったり演奏するのが特徴です。これは素晴らしい解釈です。「祖先の儀式」でのホルンの強奏は見事な響きです。「いけにえの踊り」は圧倒的な演奏、後半のスピードアップ、緊張感が素晴らしい。パーカッションの迫力が凄いです。最後は一打で終わっています。
 バーンスタイン作曲のミュージカル「ウェストサイド物語」から「シンフォニック・ダンス」が演奏されています。この作品は9つのダンスの組曲になります。ミュージカルそのものを聴いているかのようです。いずれも素晴らしい演奏です。


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