2000年以後の「春の祭典」

久石 譲/東京交響楽団(2019)
CD(EXTON OVCL-00791)

ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」

  久石 譲指揮
  東京交響楽団
  録音 2019年6月3&4日
  東京サントリーホール・ライヴ

  久石 譲の指揮によるストラヴィンスキーの「春の祭典」です。
  第1部「大地礼賛」は序奏の冒頭のファゴットの響きがきれいです。続く木管楽器も良い響きを出しています。「春のきざし」は弦の厚い響き、パーカッションの大音響も聴きものです。ホルンのソロもよい響きです。「誘拐」のパーカッションやホルンの強奏は大変素晴らしい響きです。「春のロンド」ではホルンと弦の穏やかな響き、タムタムと大太鼓の迫力がまた素晴らしい。「敵対する町の遊び」の演奏も迫力があり良い響きです。「賢者の行列」も迫力があります。「大地の踊り」は重厚な響き、スピード感は圧倒的です。素晴らしい演奏です。
 第2部「いけにえ」の序奏は大変良い響きを出しています。「乙女の神秘的な集い」で聞かれるホルンは実にきれいな響きです。「いけにえの賛美」の前の和音から厚みがあり「いけにえの賛美」は速いテンポで緊張感があり、管楽器とパーカッションの迫力も凄いです。「祖先の呼び出し」はティンパニが「ドドドーン」と速く叩いて演奏しています。これは迫力があります。「祖先の儀式」でのホルンの強奏は大変見事な響きです。パーカッションも迫力ある演奏です。「いけにえの踊り」はオーケストラの厚い響き、後半の緊張感が素晴らしい。そしてここもパーカッションの迫力が凄いです。最後は迫力の一打で終わっています。圧倒的な名演です。


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